はじめに
このページではアメリカのアラスタイア・クーパーさんのパルス充電によるバッテリーの回復を紹介し、検証します。
パルスバッテリー回復は、パルスを使いバッテリーのサルフェーションを除去する技術で簡単に手作りできます。サルフェーションを除去する装置ですから、アメリカではデサルフェーターと呼ぶようです。鉛バッテリーが主ですが、そのままニカド・パックにも使えます。
最初にネットで見かけたのは、有名なサイトの「今日の必ずトクする一言」でバッテリー回春装置バッテリンネンZとして紹介されたものです。はっきり書かれてはいませんが、スパークプラグにいくパルスをコンデンサーとダイオードを介してバッテリに送るだけという簡単な仕組みのようです。
ちょうどその頃、自分のバイクのバッテリーが死んでしまいましたが、冬であまり乗らないし買い代える前に、その記事で紹介されていたオリジナルのアメリカのサイトの回路を作り、試したところ五年使った充電してもセルが回らず押し掛けするしかなかった古バッテリーが1週間で何とか使えるようになりました。
オリジナルのアラスタイア・クーパーさんのページです。
クーパーさんの本来の目的は、太陽電池によるソーラー電力システムに使うバッテリの回復にあります。ソーラー発電はソーラーセルも高額ですが、バッテリーも安くありません。使えなくなって捨てられたデープサイクルのバッテリを回復して使えばこの部分が浮きます。デープサイクルのバッテリはとても高価ですし、捨てられたバッテリを再生して使えるなら地球資源の有効利用になります。また車のバッテリは回復すればまだ十分に使える状態で捨てられています。なんと膨大な無駄でしょう。
膨大に廃棄される車の始動用バッテリもそうですが、電気自動車や老人向けの電動カート、電動車椅子などのバッテリーも、このデサルフェーターを使うことにより寿命が延びるでしょう。このような情報を提供してくれたクーパーさんに感謝したいと思います。
買うか、作るか
「パルス バッテリ サルフェーション」でネット検索してみると、6000円から20000円ぐらいで車の起動用バッテリーにつけるパルサーも売られているようですが、20000円ぐらいのアメリカからの輸入品よりクーパーさんの回路のほうが強力だそうです(クーパーさんのBBSでの実物を比べた使用報告)。
6000円ぐらいでヤフーオークションにも登場している機種はなかなか考えられていて、車のバッテリが満充電か充電中以外ではパルスが停止して、バッテリの消費を抑えるようになっています。
どういうことかというと、クーパーさんのパルス発生器はソーラーの固定電源を考えているので、常時0.05Aほど電流が流れますから、1日で1AHのバッテリ容量を消費してしまいます。これは日本では困った問題です。なぜなら普通の車のバッテリが60AHとするとせいぜい週に1回は乗って走行充電しないとバッテリーが上がってしまうからです。
アメリカのサイトでは、このパルス・デサルフェーターを単純にバッテリの端子間に接続する事を勧めていますが、車を使わない日がないアメリカの事情と、日本の都市部マイカー族の週一回も運転するかどうかという使用頻度の違いを考えないといけません。バイクではバッテリ容量が1/10と小さいため毎日乗らないと付けっぱなしという使い方は無理があります。
その後いろいろテストした結果、市販品風にバッテリー電圧を検知してのオンオフも簡単な回路の追加で自作でもできるようになりました。しかし、実際にはパルスがかかっている時間は車の運転時間ですから、タクシーなどの営業車以外たいした時間ではありません。バイク乗りなので自動オンオフができたのは自分が一番喜んでいますが、実際に回復にかかる時間を考えると、予防ができればいいと考えています。
詳しくは本文にゆずりますが、車の使用頻度が低く、特に弱ったバッテリーを再生するなら、車から下ろして外部電源でパルスをかける方法がバッテリーの本格的な回復にはいいようです。
今までの報告や経験では同じパルス強度でも効果は
強 外部電源のみでパルス充電 △
▽トリクル充電、バッテリー・外部電源併用で満充電パルス 弱 バッテリーを電源としてパルス+ときどき補充電 の順になるようです。
このような回復専用の市販品も売っていますが、自分で作るなら目的にあわせ自由に組替えて作れるのが良い点でしょうか。